June 26, 2010

今週の一曲:The Wedding Present

The Wedding Present/Blue Eyes <1992年>

あれほど日本代表のサッカーで興奮したのはいつ以来だろう?
午前3時半からテレビの前で燃え上がった運命の日本vsデンマーク戦。
本田の1点目、遠藤の2点目のときには部屋中を飛び跳ねて絶叫し、
勝利を100%確信した岡崎の3点目では薄っすらと涙ぐんでしまった。
ドーハの悲劇から17年、ようやく日本代表が自国開催以外で
決勝トーナメントに進める日が訪れるなんて感無量である。

しかしさすがに連日連夜の睡眠不足のため、日中の仕事は途轍もなくキツかった。
メガシャキの効き目も午前中まで。しかも夜は得意先との飲み会で終電帰りときた。
明けたこの土曜日、いつもは休日でも朝7時には自然と目が覚めるのに
珍しく昼近くまで暴睡してしまった。

起床後、朝昼兼用のメシを食った後は
久しぶりにどこにも出かけず家でのんびりとギターなんぞを弾く。
ついでに弦も交換したりして。
ボクには、張り替えた直後のブライトな弦で決まって弾くリフがある。
それはThe Wedding Present(ウェディング・プレゼント)の「Blue Eyes」。
忘れもしない1992年の12ヶ月連続シングルリリース、その一発目がこの曲だった。

名サッカー選手だった故ジョージ・ベスト氏の
写真と名前を使用したデビュー・アルバム『George Best』(1997年)、
手がちぎれそうなほどの高速カッティングが炸裂しまくった『Bizarro』(1989年)、
アルビニのプロデュースによる生々しくもドラマチックな『Seamonsters』(1991年)と、
当時のThe Wedding Presentはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、
イギリスではR.E.M.やU2より人気があった。
重戦車のような無敵ぶりをこれでもかと見せつけられた爆音の来日公演も、
あまりのカッコ良さに死ぬかと思った。友人はほんの少しチビったと言っていた。

しかしなぜか鉄壁のバンドはこの後、セールス・人気・楽曲のキレ、
なにもかもが一気に下降線を辿ることになる。
あの眩いまでの輝きは一体何だったんだ?
どうしてそこまで急激に萎んでしまうのか?
そう、それは絶賛と酷評が紙一重だというところも含め、短命なサッカー選手と似ていると言える。
サッカー選手のピークも恐ろしく短い。
全てを手に入れた時代のヒーローが、突如として並の選手になったりする。

人生は短く、輝くことが出来るのほんの一瞬。
誰もがそのことをよく分かっている。
だからこそ最高のゴールと最高のロックは、人々の記憶に深く刻まれるに違いない。



Kennedy



Dare


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この記事へのコメント

1. Posted by 車輪   June 27, 2010 22:36
ビザーロはシューゲガイドにも載ってました。ピクシーズみたいでukっぽさもなく金属的な高速リフは弾きたくなりますよね。
2. Posted by william   June 27, 2010 22:40
日本代表の国際大会での、こんな快勝劇を見るのは、初めてかもしれません(笑)。
それぐらい理想的な内容の試合でした。

ウェディング・プレゼントは中古で買った『ビザーロ』を持っているだけなので、飛ぶ鳥だった勢いの頃は知りません・・・。
去年出た『ペインズ・・・』のアルバムに、ウェディング・プレゼントの影響を感じさせる曲があったので、引っ張り出して聴いたりしました(^^)。
3. Posted by コハゲ -管理人-   June 28, 2010 21:35
>車輪さん

ジャカジャカの高速リフは、どうにも抗えない生理的な快感がありますよね。
ミッシェルのアベさんのマシンガンギターがよく話題になっていた頃、
ウェディング・プレゼントも、もっと注目してくれよ!と思ってました(笑)。
シューゲガイド、ボクも買いましたよ。面白かったですよね!
後半は知らないバンドばかりでちょっと焦りましたが・・・。
4. Posted by コハゲ -管理人-   June 28, 2010 21:46
>williamさん

確かに言えてる!!!
強豪とのガチンコ試合でここまで快勝したのは初めてですよね。
今までの下積みが長かっただけに、なおさら感動が大きかったです。
明日のくいだおれ人形、じゃなかったパラグアイにも絶対負けてほしくない!

ウェディング・プレゼントのアルバムはスティーヴ・アルビニがプロデュースの
『Seamonsters』をぜひ一度聴いてみてください。
ビックリしますから!ボーカルのバランスが小さすぎて(笑)。
そらニルヴァーナもミックスダウンやり直しますわ・・・。
5. Posted by 仲 徹   June 29, 2010 21:02
人生は短く、輝くことが出来るのほんの一瞬。。。そうですか。

去年と今年のTWPの来日公演を見ているのであれば、
もしくは2004年の再生前後からきちんとTWPの活動を追っているのであれば、
私は口が裂けてもこんな感想文は書けません。
おっしゃる通りに、後生あの頃のTWPが最高だったと思っている方が幸せかもしれません。
これほどの努力と音楽的な成果を持ってしても、今のTWPを受け止めることができないのであれば。
6. Posted by コハゲ -管理人-   June 30, 2010 20:31
>仲 徹さん

はじめまして。そして、ごめんなさい。
おっしゃるとおり、確かにボクは2004年の再始動後のアルバムは、
試聴程度でしか耳にしていませんし、最近のライブにも足を運んでいません。
常日頃から自分のちっぽけな知識と体験だけで、バンドへの印象や見方を
安直に決めつけてしまわないよう心がけてはいたのですが、ついつい調子に乗ってしまいました。
ずっとそのバンドを愛し続けている方々を不愉快な気持ちにさせてしまい、
本当に申し訳なく思っています。

改めて振り返ってみれば、同じように浅はかな記述が
過去にも沢山あったようにも思えますし、これを機に猛反省です。
ご指摘ありがとうございました!

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