May 25, 2010
今週の一曲:Jacobites
Jacobites/Every Girl <1985年>
ボクがNikki Sudden(ニッキ・サドゥン)の存在を知ったのは1988年、21歳のときだった。
当時組んでいたバンドのボーカリストの部屋に遊びに行ったとき、
無造作に壁に立てかけられたあるレコードジャケットが目に留まった。
いつの時代かも分からない、古臭いロックファッションに身を包んだ
ニセ者のジョニー・サンダース&キース・リチャーズのようなコンビ。
それがニッキ・サドゥン(元スウェル・マップス)とデイヴ・カスワース(元ドッグス・ダムール)によるJacobites(ジャコバイツ)というバンドだった。

苦笑いしながら「誰これ?」と尋ねるボクに、ボーカリストは「まぁ聴いてみて」とレコードに針を落とす。
どうせ音は風貌から連想されるような、バッドボーイ風の在り来たりなロックンロールだろうと
まったく期待していなかったのに、これが驚いた。
シンプルなロックンロールどころか、生命力の欠片も無さそうな
とことんノーフューチャーでダメダメな感じ。しかしなぜだか妙にグっときたのだ。
安定感ゼロのチープな歌の中に、哀しみと愁いを帯びたロマンスが溢れていて、
ボクはそのサウンドをいたく気に入ってしまった。
以来、全部の作品をコンプリートしているわけではないが、気づけばニッキとデイヴ、
そしてニッキの弟であるEpic Soundtracks(エピックサウンドトラックス)の3人に関連するアルバが
なんだかんだで手元に10枚はある。
残念ながらエピックサウンドトラックスは1997年に自殺、
そしてニッキ・サドンも2006年にツアー先のホテルで心臓発作によって他界してしまった。
どの曲にも、いつも死の淵へ片足を突っ込んでいるような危うい香りが充満していただけに、
訃報を知ったときはショックというよりも、来るべきときが来てしまったというような感情を抱いてた。
日本においては彼らの情報は当時から驚くほど少なかったのだが、
嬉しいことに、先日発売されたユリシーズ誌の最新号でニッキ・サドゥンの特集が組まれていて、
貧乏な彼のとことんツキに見放された負け戦の数々を食い入るように読み耽った。泣けてくる。
きっとあそこまで詳しく書かれたものは最初で最後だと思われる、奇跡の原稿だ。
特集の中で、ニッキの友人でもあった、画家であり美術評論家の河添剛氏はあの独特な声を
「彼が歌うだけで、こちらの預金通帳の残高が確実に減るような気がする」と語っている。
これ以上に的確で、愛の込められた表現があるだろうか・・・。


ボクがNikki Sudden(ニッキ・サドゥン)の存在を知ったのは1988年、21歳のときだった。
当時組んでいたバンドのボーカリストの部屋に遊びに行ったとき、
無造作に壁に立てかけられたあるレコードジャケットが目に留まった。
いつの時代かも分からない、古臭いロックファッションに身を包んだ
ニセ者のジョニー・サンダース&キース・リチャーズのようなコンビ。
それがニッキ・サドゥン(元スウェル・マップス)とデイヴ・カスワース(元ドッグス・ダムール)によるJacobites(ジャコバイツ)というバンドだった。

苦笑いしながら「誰これ?」と尋ねるボクに、ボーカリストは「まぁ聴いてみて」とレコードに針を落とす。
どうせ音は風貌から連想されるような、バッドボーイ風の在り来たりなロックンロールだろうと
まったく期待していなかったのに、これが驚いた。
シンプルなロックンロールどころか、生命力の欠片も無さそうな
とことんノーフューチャーでダメダメな感じ。しかしなぜだか妙にグっときたのだ。
安定感ゼロのチープな歌の中に、哀しみと愁いを帯びたロマンスが溢れていて、
ボクはそのサウンドをいたく気に入ってしまった。
以来、全部の作品をコンプリートしているわけではないが、気づけばニッキとデイヴ、
そしてニッキの弟であるEpic Soundtracks(エピックサウンドトラックス)の3人に関連するアルバが
なんだかんだで手元に10枚はある。
残念ながらエピックサウンドトラックスは1997年に自殺、
そしてニッキ・サドンも2006年にツアー先のホテルで心臓発作によって他界してしまった。
どの曲にも、いつも死の淵へ片足を突っ込んでいるような危うい香りが充満していただけに、
訃報を知ったときはショックというよりも、来るべきときが来てしまったというような感情を抱いてた。
日本においては彼らの情報は当時から驚くほど少なかったのだが、
嬉しいことに、先日発売されたユリシーズ誌の最新号でニッキ・サドゥンの特集が組まれていて、
貧乏な彼のとことんツキに見放された負け戦の数々を食い入るように読み耽った。泣けてくる。
きっとあそこまで詳しく書かれたものは最初で最後だと思われる、奇跡の原稿だ。
特集の中で、ニッキの友人でもあった、画家であり美術評論家の河添剛氏はあの独特な声を
「彼が歌うだけで、こちらの預金通帳の残高が確実に減るような気がする」と語っている。
これ以上に的確で、愛の込められた表現があるだろうか・・・。

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この記事へのコメント
1. Posted by william May 25, 2010 22:50
まったくバンド名すら知りませんでしたが、
最高のロックンロールですね。好きです。
CDでも音源出てるんでしょうか??
「ユリシーズ」は気にはなるんですが、普通の本屋さんでは置いてないので、なかなか手に入れることが出来ません・・・。
最高のロックンロールですね。好きです。
CDでも音源出てるんでしょうか??
「ユリシーズ」は気にはなるんですが、普通の本屋さんでは置いてないので、なかなか手に入れることが出来ません・・・。
2. Posted by コハゲ -管理人- May 26, 2010 20:15
>williamさん
おぉ!!この最低で最高な感じ、分かってもらえるとはさすが兄弟(笑)!
CDは今もかろうじて売ってます。この2ndアルバムが特にオススメですよ↓
http://amzn.to/bn9JBx
ユリシーズ誌と併せてAmazonでいかがでしょう?
ニッキについてボクは大したことを書けませんでしたが、
こちらにかなり詳しくアルバム群の解説が書かれています↓ こりゃ凄い・・・
http://jett.fc2web.com/jacobites.htm
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ニッキについてボクは大したことを書けませんでしたが、
こちらにかなり詳しくアルバム群の解説が書かれています↓ こりゃ凄い・・・
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