2008年06月07日

今週の一曲:BEAT CRUSADERS

BEAT CRUSADERS/Ghost <2005年>

89年、ストーン・ローゼズの登場とともに巻き起こった「マンチェスター・ブーム」。
ハッピー・マンデーズ、インスパイラル・カーペッツ、シャーラタンズなど
「おマンチェ」なバンドが次々とイギリスでブレイクする中、
当然ほどなくして日本にもその影響を受けたバンド達が登場した。

そしてそんな邦楽バンドはみな決まって歌詞が英語だったのだが、
どのバンドもインタビューで聞かれれていたのが、「なぜ英語で歌うのですか?」という質問。
音楽評論家たちは、こぞって英語で歌うことの理由を求めたがったし、
読者投稿でも毎回賛否両論が巻き起こった。

個人的には
いいじゃん別に。ならどうしてスウェーデンのバンドに英語で歌うのですか?と聞かないのだ!
と逆にインタビュアーに突っ込みたかった。

ヴィーナス・ペーターの沖野俊太郎(vo&g)は、「日本語で歌うと何かが失われる」と答えていた。
これが一番しっくりくる答えだったかもしれない。
もちろんそんなことは無いと思うが、そういう考えもアリだ。

ちょうど僕もバンド活動真っ只中で、
その手のサウンドを取り入れたりもしながら、ライブハウスでギターを弾いていた。
そしてうちのバンドも8:2くらいの割合で英詞の曲の方が多く、
ライブハウスの店長に言われたものである。

店長 「歌詞は英語なの?」
ボク 「はい、そうなんです」


全くのウソ。
実はボーカルの奴が日本語の歌詞を書くのが異常に遅くて、
スタジオ練習での仮歌(もちろんデタラメ英語)を、ライブでもそのまま歌っていたのである。
まったくホントしょうがねぇ野郎・・・。
話は横道に逸れたけど、当時はそんな感じでこの国で英語で歌うバンドに対しての風当たりは強かった。


さて時は流れて最近はどうだろう。
もう誰もそんなことは話題にしないのではないか。
むしろ邦楽のパンクバンドが英語で歌うのは当たり前の時代になった。
これは何といってもハイ・スタンダードの成功によるところが大きい。
文字通り彼らは日本のロック史において、誰も文句のつけようがないやり方で、
一つのスタンダードを立派に作り上げたのだ。

先日ニューアルバム『popdod』をリリースしたばかりの
このビート・クルセイダーズも結成当時からずっと英詞である。
80年代テイスト溢れる甘酸っぱいメロディーに、極めて現代的でソリッドな演奏。
そう、結局のことろ、言葉がサウンドに乗っかったときのビート感や響きが、
ガツーンと何かを訴えかけてくるかどうか。
何語で歌おうが、顔がお面であろうが、それに尽きる。


band_beatcrusaders

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by かおもじ   2008年06月10日 20:56
natsumenでマシータの超絶ドラミングを聞いて以来、本家のビークルにも興味が出てきています。
最近はあまり音楽を聞いていないのですが、また聞くようになったらビークルも聞いてみようと思います♪
2. Posted by コハゲ -管理人-   2008年06月10日 22:49
>かおもじさん

natsumen、聴いたことがなかったのですが、さきほど公式サイトで試聴しマシータ。
ROVOがトロピカルになったような感じでアレはちょっと凄いですね!びっくりです。
レンタル置いてるかな〜

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
人生はフライングV
音楽雑誌やフリーペーパーの発行情報、日記、大好きな曲などを掲載しています。
Profile
コハゲ
四十代・子持ちにしていまだにCDを買いあさり、ライブで暴れる阿呆な関西人。職業はWeb屋。最期はロックで腹上死を求む。くだらないコメント大歓迎!
月別まとめ