2008年05月24日
今週の一曲:Foo Fighters
Foo Fighters/My Hero <1997年>
最近の若い日本のバンドを聴いていると、20年前のバンドブームの頃から比べれば、
才能・センス・演奏力などあらゆる意味において、高次元なレベルに達していることを感じる。
顔ぶれがほぼ似通っているとはいえ、
邦楽バンドだけのロック・フェスがこれだけ乱立するということは、
やはりそれだけ各バンドの地力とクオリティが上がったことも一因にあるのであろう。
しかし!
それでも唯一、いつまでも欧米のロックに対して
「こりゃかなわん」という要素がある。
それは声の質。いわゆる 『ロックな声』 というやつだ。
ニルヴァーナのカート・コバーンの死後、ドラマーであったデイヴ・グロールが、
ボーカルとしてフー・ファイターズの1stを出したとき、
誰もがみんなこう思ったのではないか。
「ドラマーだったのに、何でいきなりそんなカッコ良く歌えるの!?」
そう、日本ではまず有り得ないパターン。
私事で恐縮だが、こんなエピソードがある。
むかしバンドをバリバリやっていた頃、ジョンというあるアメリカ人と知り合い、
彼もギターを弾けるので、一度セッションしようとジョンの住むアパートへ遊びに行った。
最初、ストーン・ローゼズなんかのコピーをしながら遊んだ後、
徐々にお互い適当なコードや、オリジナルなフレーズのかけ合いを始めたのだが、
ふっとジョンが歌い出したとき、僕は心底驚いてしまった。
声が、まさにロックそのものなのである。
野太くて、適度にダーティーで、それでいて深みのある声。
3つ4つのコードに、その場でアドリブで歌うだけで、
まさに欧米インディ・ロックもどきの一丁できあがり。
彼はまだバンドで歌ったことすらない、どこにでもいそうな普通のアメリカ人なのに、である。
結局そういうことなのか・・・!
僕はそのとき確信した。
日本のロックに足りないもの、それは欧米人が持つ「声帯」なのだということを。
たとえばヘヴィな曲を演奏する邦楽バンドのボーカルが、
どれだけ声を張り上げ絶叫しても、どこかで線の細さを感じてしまう。
何年も歌っていれば、やがて声もタフに太くはなるだろうが、
それでもスタートの時点で既に何かが決定的に違うのだということを痛感した。
ある意味ドーピング以上の反則である。
(もちろん、邦楽ならではの良さは他にいっぱいある)
さて、そのときは一瞬、ジョンと新しいバンドを組もうかと考えもしたが、
結局セッションはその一回きりで終わった。
彼もバンドを組みたがっていたけど、僕は誘いをのノラリクラリとかわし続けた。
なぜか?
悲しいことに、ジョンはとんでもなく音痴だったのである・・・。
ところでフー・ファイターズ、
僕はキリキリとしたテンションが漲る2nd 『The Colour And The Shape』 が一番好きです。

最近の若い日本のバンドを聴いていると、20年前のバンドブームの頃から比べれば、
才能・センス・演奏力などあらゆる意味において、高次元なレベルに達していることを感じる。
顔ぶれがほぼ似通っているとはいえ、
邦楽バンドだけのロック・フェスがこれだけ乱立するということは、
やはりそれだけ各バンドの地力とクオリティが上がったことも一因にあるのであろう。
しかし!
それでも唯一、いつまでも欧米のロックに対して
「こりゃかなわん」という要素がある。
それは声の質。いわゆる 『ロックな声』 というやつだ。
ニルヴァーナのカート・コバーンの死後、ドラマーであったデイヴ・グロールが、
ボーカルとしてフー・ファイターズの1stを出したとき、
誰もがみんなこう思ったのではないか。
「ドラマーだったのに、何でいきなりそんなカッコ良く歌えるの!?」
そう、日本ではまず有り得ないパターン。
私事で恐縮だが、こんなエピソードがある。
むかしバンドをバリバリやっていた頃、ジョンというあるアメリカ人と知り合い、
彼もギターを弾けるので、一度セッションしようとジョンの住むアパートへ遊びに行った。
最初、ストーン・ローゼズなんかのコピーをしながら遊んだ後、
徐々にお互い適当なコードや、オリジナルなフレーズのかけ合いを始めたのだが、
ふっとジョンが歌い出したとき、僕は心底驚いてしまった。
声が、まさにロックそのものなのである。
野太くて、適度にダーティーで、それでいて深みのある声。
3つ4つのコードに、その場でアドリブで歌うだけで、
まさに欧米インディ・ロックもどきの一丁できあがり。
彼はまだバンドで歌ったことすらない、どこにでもいそうな普通のアメリカ人なのに、である。
結局そういうことなのか・・・!
僕はそのとき確信した。
日本のロックに足りないもの、それは欧米人が持つ「声帯」なのだということを。
たとえばヘヴィな曲を演奏する邦楽バンドのボーカルが、
どれだけ声を張り上げ絶叫しても、どこかで線の細さを感じてしまう。
何年も歌っていれば、やがて声もタフに太くはなるだろうが、
それでもスタートの時点で既に何かが決定的に違うのだということを痛感した。
ある意味ドーピング以上の反則である。
(もちろん、邦楽ならではの良さは他にいっぱいある)
さて、そのときは一瞬、ジョンと新しいバンドを組もうかと考えもしたが、
結局セッションはその一回きりで終わった。
彼もバンドを組みたがっていたけど、僕は誘いをのノラリクラリとかわし続けた。
なぜか?
悲しいことに、ジョンはとんでもなく音痴だったのである・・・。
ところでフー・ファイターズ、
僕はキリキリとしたテンションが漲る2nd 『The Colour And The Shape』 が一番好きです。

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この記事へのコメント
1. Posted by
しょう
2008年05月25日 01:38
そうですか〜、声帯からして違いますか〜。。。なんか、スポーツの世界と似てますね。日本人はテクニックでしか勝てないのかな。。。がくっ!
2. Posted by
FUJIMIROCK
2008年05月25日 11:53
こんにちは。
笑かせていただきました(笑)。
ジョン君,音痴だったか〜。ならば,ペイヴメントの路線で行くと面白かったかも(笑)。
「声」の差。絶対あると思います。こういう肉体的な部分の日本人の劣等感は永遠にあるんだろうし。
ですが,ロックがマッチョでなくなっている近年は,日本にも勝機があるかもしれません。がんばれ,日本のロック!
笑かせていただきました(笑)。
ジョン君,音痴だったか〜。ならば,ペイヴメントの路線で行くと面白かったかも(笑)。
「声」の差。絶対あると思います。こういう肉体的な部分の日本人の劣等感は永遠にあるんだろうし。
ですが,ロックがマッチョでなくなっている近年は,日本にも勝機があるかもしれません。がんばれ,日本のロック!
3. Posted by
コハゲ -管理人-
2008年05月25日 19:45
>しょうさん
いや〜、全然おしいどころの話ではなかったのですが(笑)。
確かに声帯が全然違うのは、例えば陸上の短距離で黒人の脚力に絶対勝てないのと
似ているかもしれません。
でもそもそも音楽とは、勝ち負けではなく
「そこに何を感じるか」なので、やっぱオリジナルなものを目指すのが一番ですね。
僕もしょうさんを見習って、バンドを再開させようかと思ってます。
いや〜、全然おしいどころの話ではなかったのですが(笑)。
確かに声帯が全然違うのは、例えば陸上の短距離で黒人の脚力に絶対勝てないのと
似ているかもしれません。
でもそもそも音楽とは、勝ち負けではなく
「そこに何を感じるか」なので、やっぱオリジナルなものを目指すのが一番ですね。
僕もしょうさんを見習って、バンドを再開させようかと思ってます。
4. Posted by
コハゲ -管理人-
2008年05月25日 19:46
>FUJIMIROCKさん
うむむ、実はペイブメントすらハードルが高かったかも・・・(どんだけやねん!)。
おっしゃるとおり、声の差はあるとは言いつつも、
やっぱり日本人には日本人ならではの、繊細さや儚さなどの良さがあるので
だからこそ、邦楽にも素晴らしいバンドがいっぱいいるのだと思います。
もちろん僕は洋楽至上主義者ではありません(笑)。
うむむ、実はペイブメントすらハードルが高かったかも・・・(どんだけやねん!)。
おっしゃるとおり、声の差はあるとは言いつつも、
やっぱり日本人には日本人ならではの、繊細さや儚さなどの良さがあるので
だからこそ、邦楽にも素晴らしいバンドがいっぱいいるのだと思います。
もちろん僕は洋楽至上主義者ではありません(笑)。
















